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産廃トラックってどんなもの?実際のところ安全なの?産業廃棄物の収集運搬に使われる車両の種類について

2023/02/09

産廃トラック、つまり産業廃棄物を運搬するトラックについて、運搬中に産業廃棄物を流出させてしまう事故が時々ニュースで報じられたり、毒性のある物も扱うことから危険なイメージを持たれる事業者の方も多いのではないでしょうか。

しかし産廃トラックは安全のための義務を全うし運行しているため、安心して事業ゴミを運搬してもらうことができます。

この記事では産廃トラックの車両表示や書類携帯の義務、車両の種類について解説していきます。

 

産業廃棄物収集運搬車両の義務

排出事業者や処理を委託された業者が産業廃棄物をトラックによって収集運搬するためには、2つの基準を満たす必要があります。

まず産業廃棄物を収集運搬するための車両の両側面に決められた内容を表示すること、次に決められた内容の書類を携帯することです。仮にこれらの基準を満たしていない場合には廃棄物処理法違反として行政命令の対象となります。
この2つの基準についてそれぞれ順番に説明していきます。

車両表示
まず車両表示は外から見えやすいものにし、車両の両側面につける必要があります。また荷台に被せる幌で表示が隠れないように注意する必要があります。
車両表示の内容は収集運搬する業者に応じて異なります。
まず産業廃棄物を排出した事業者が収集運搬する場合は、産業廃棄物を収集運搬していること、事業者の名前を表示する必要があります。
次に産業廃棄物処理業者が委託を受けて運搬する場合は、産業廃棄物を収集運搬していること、処理業者の名前、産業廃棄物収集運搬業の許可番号の下6桁以上を表示する必要があります。

書類携帯
携帯する必要のある書類は、収集運搬する事業者や電子マニフェストを利用しているか否かによって異なります。
まず産業廃棄物を排出した事業者が収集運搬する場合は、担当者氏名または事業者の名前および住所、産業廃棄物の種類と数量および積載日、積載した事業場と運搬先の事業場の名前と所在地および連絡先を記載した書類を携帯する必要があります。

次に産業廃棄物処理業者が委託を受けて運搬する場合は、産業廃棄物管理票と許可証の写しを携帯する必要があります。
これら書類の様式は指定されておらず、必要事項が記載されていれば書類携帯の基準を満たすものとされます。
また電子マニフェスト(電子産業廃棄物管理票)を利用する場合には、許可証の写しと電子マニフェスト使用証に加え、産業廃棄物の種類と数量および積載日、運搬を委託した担当者氏名または事業者の名前、積載した事業場と運搬先の事業場の名前と所在地および連絡先を記載した書類を携帯する必要があります。

 

産業廃棄物収集運搬車両の種類は?

産業廃棄物の収集運搬に使われる車両の種類は、その使用例や特徴に応じて大きく4つに分けることができます。

まず1つ目は普段ゴミ収集車として見られるパッカー車(塵芥車)です。
2つ目は内部に特別な装置を持たないダンプ車や平ボディトラックです。
3つ目はコンテナごと車両から取り外すことが可能なコンテナ車です。
4つ目は液状の産業廃棄物の収集運搬に適したタンクローリー車です。

それぞれに収集運搬に適した産業廃棄物の種類があることから、様々な種類の車両を組み合わせることによって幅広い種類の産業廃棄物の収集運搬に対応できると言えます。この4つの車両についてそれぞれ説明するので見ていきましょう。

パッカー車(塵芥車)
パッカー車はゴミの取り込み口に圧縮装置を備えている車両です。
そのため廃プラスチックや段ボールなど圧縮可能な産業廃棄物の収集運搬に適しています。また圧縮することによってより多くの産業廃棄物を積み込むことができるというメリットがあります。
圧縮装置の形式としては強力に圧縮することのできるプレス式や汚水を含む産業廃棄物にも対応するロータリー式などの様々なものがあります。
また排出の方法として排出板で余すことなく押し出して排出する押し出し式、木の枝のように軽いゴミの排出に向いている荷台ごと押し上げて排出するダンプ式などの方法があり、それぞれの方法に相性の良い圧縮方式を組み合わせた車両があります。

ダンプ車・平ボディトラック
内部に特別な装置を持たないシンプルな車両です。
主にがれき類や動物のふん尿などの固形の産業廃棄物の収集運搬に適しています。
シンプルな構造をしているため運用費が低く、液状の物を除く全般の産業廃棄物に対応することができるというメリットがあります。その代わり密封性が低いため液状の産業廃棄物の収集運搬には適しない、積載時に産業廃棄物の流出や飛散などのリスクがあるなどのデメリットもあります。

コンテナ車
取り外し可能なコンテナを搭載している車両です。排出事業場の専用コンテナを搭載することで産業廃棄物を積載場所に一時的に保管することが可能になります。そのため主にがれき類や金属くずなどの時間が経過しても腐食しない産業廃棄物の収集運搬に適しています。コンテナごと産業廃棄物を積載するため、積載時に中身が流出したり飛散することを防ぐことができるというメリットがあります。

タンクローリー車
密封性の高いタンクを搭載している車両です。そのため主に汚泥や廃油など液状の産業廃棄物の運搬に適しています。
液状の産業廃棄物の回収は固形の産業廃棄物に比べて困難であるため厳重なチェック工程を経て積載を行う事で流出の危険性を抑えています。

 

産廃のトラックは義務を全うし安全に運行している

ここまでの説明から、産廃トラックは車両表示と書類携帯の基準を満たしたうえで運行をしており、産業廃棄物はその種類や数量に応じて様々な種類の車両を用いて収集運搬されていることが分かります。

産業廃棄物の流出や落下などの事故はそのほとんどが適切な手続きを踏まずに積載を行ったことによるため、運搬担当者が安全の義務を全うしていればこのような事故は未然に防ぐことができると言えます。

したがって、産廃トラックは安全のための義務を全うした上で運行をしているため、安心して産業廃棄物の収集運搬を任せることができます。

 

産廃トラックの運行管理を正しく行っているか確認しよう

この記事を読む前は産廃トラックについてなんとなく危険なイメージがあった事業者の方も、産廃トラックは正しい知識を持って運行管理を行っていれば、安全に産業廃棄物を収集運搬できることが分かったのではないでしょうか。

廃棄物を処理業者に委託する際には、事故を防ぐために処理事業者が運搬車両の管理を正しくしているか確認する必要があるでしょう。

 

 

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