物販店・アパレル・美容室の事業系ゴミの捨て方

物販店・アパレル・美容室の事業系ゴミの捨て方

商品や製品などを販売する店舗の事業系ゴミ(産業廃棄物)の捨て方を解説します

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美容室経営者必見!サロンや美容室で発生するゴミの処理方法と知っておきたいポイントを解説!

2024/03/14

「美容室で出た髪などのゴミはどのように捨てればいいの?」

「美容室のゴミを処理する際の注意点を詳しく知りたい」

このように、サロンや美容室から出るゴミの処理方法について詳しく知りたいと思っている、オーナーの方は多いのではないでしょうか。

この記事では、サロンや美容室から出るゴミの種類と処理する際の注意点を詳しく解説していきます。

ゴミを適切に処理するためにも、この記事をチェックしてみてください。

1. サロンや美容室から出るゴミの一覧

サロンや美容院で発生するゴミ

サロンや美容室から出るゴミの種類は以下の通りです。

分別をする際の参考にしてください。

理美容器具

カット用のハサミ、ドライヤー、ヘアアイロン、バリカン、デジタルパーマ機、業務用のシャンプーやリンスの容器、カラー剤の容器など

サロン家具

ドレッサー、リクライニングチェア、ワゴン、キャビネット、ソファ、レンジ台、マガジンラック、ハンガーラック、鏡など

家電

冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、乾燥機、電話、パソコン、プリンターなど

その他

髪の毛、タオル、紙など

2.美容室から出るゴミは2種類に分けられる

サロンや美容室から出るゴミ

サロンや美容室から排出されるゴミは、「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」の2種類に分けられます。

主にサロンや美容室から排出されるゴミは、事業系一般廃棄物に該当するものが多いです。

しかし、産業廃棄物に該当するモノもあるため、間違えないためにも把握しておきましょう。

産業廃棄物

産業廃棄物は事業活動に伴って排出された廃棄物のうち、法令で定められた20種類を指します。

サロンや美容室から排出される廃棄物の中で、産業廃棄物に該当するのは以下の通りです。

  • 金属類: アルミホイル、ヘアカラー用のピン、カラー剤のチューブ、コームなど
  • 使用済み容器: シャンプーボトル、トリートメントボトル、など

これらのゴミは、それぞれ適切な方法で処理する必要があります。

それぞれのゴミの分別方法は、自治体によって異なる場合がありますので、サロンや美容室が所在する自治体のルールを確認してください。

事業系一般廃棄物

事業活動に伴って排出されるゴミの中で、産業廃棄物に該当しないモノが事業系一般廃棄物になります。

具体的には、紙くず、プラスチック類、ビン・カン類、生ごみなどがあります。

事業系一般廃棄物は、各自治体のルールに従って分別し、指定された日に収集場所に出します。

また、ドレッサーやリクライニングチェアなどの粗大ごみは、別料金を支払って回収してもらいましょう。

3. 美容室で髪の毛のリサイクル

サロンや美容室から出るゴミの一覧

髪の毛をリサイクルする方法

美容室に聞いてみる

多くの美容室では、髪の毛をリサイクルしています。近くの美容室がリサイクルを行っているか聞いてみましょう。

ヘアドネーションで寄付する

ヘアドネーションとは、医療用ウィッグを作成するため、伸ばした髪を寄付するボランティア活動です。

ヘアドネーションに寄付できる髪の毛の長さは、31cm以上からとなっています。

リサイクルする利点

環境に優しい

髪の毛を埋めると、メタンガスが発生します。これは温室効果ガスであり、気候変動の原因となっています。

髪の毛をリサイクルすることで、埋め立てられる髪の毛の量を減らし、環境への影響を軽減できます。

意外な活用

髪の毛は、さまざまな方法で活用することができます。

先ほど紹介したヘアドネーションの他にも、油を吸収する髪の毛の特性を利用して、水路をきれいにするために活用されることもあります。

4. 美容室のゴミを処理する際の注意点

サロンや美容室のゴミの処理する際の注意点

事業系一般廃棄物や産業廃棄物の収集運搬の許可を得ている業者に依頼しているか

事業系一般廃棄物を収集運搬するには、市区町村から許可を得ていなければなりません。産業廃棄物の場合は、都道府県からの許可が必要です。

許可を得ていない業者に処理の委託をしてしまうと、排出者が責任を負わされます。

罰則や罰金の対象となるため、注意が必要です。契約を交わす際に許可証の提示を依頼するようにしてください。

産廃処理委託契約書を交わしているか

事業系一般廃棄物や産業廃棄物の収集運搬と処理を委託する場合は、産廃処理委託契約書を交わさなければなりません。

許可証の写しや必要事項が盛り込まれた産廃処理委託契約書を、必ず書面で契約する必要があります。

また、契約から5年間の保存が必要です。産廃処理委託契約書を交わしていないと、「3年以下の懲役または300万円以下の罰金、これら両方」が課せられてしまいます。

マニフェストを発行しているか

事業系一般廃棄物と産業廃棄物の処理を委託する場合は、適切に処理が実施されているかを確認するため、マニフェストを発行しなければなりません。

排出事業者が収集運搬業者と最終処分業者に対して交付し、期限内に収集運搬業者と最終処分業者が完了した情報の記載をして返送する流れになっています。

産業廃棄物処理法施行規則第8条で定められているため、必ず守らなければなりません。マニフェストを交付しないと、罰則や罰金の対象となってしまうため、注意が必要です。

分別が徹底されているか

事業系一般廃棄物のなかでもリサイクルできるものがあります。リサイクルできる廃棄物でも分別がされていないと、異物が混ざってリサイクルできなくなってしまいます。

排出者責任として、廃棄物の分別は徹底するようにしましょう。リサイクルできる廃棄物は自治体や処理業者によって変わってくるため、事前に確認してください。

また、ハサミなどのケガの恐れがある鋭利な廃棄物は張り紙などをするなどして、分別して捨てるようにしましょう。

5. よくある質問

Q. ヘアゴムはどのゴミで出せばいいですか?

ヘアゴムは、燃えるゴミに出してください。ただし、金属やプラスチック製の留め具が付いている場合は、分別する必要があります。

Q. 美容所登録のゴミ箱のサイズは?

美容所登録のゴミ箱のサイズは、特に規定はありません。ただし、以下の点に注意する必要があります。

  • ゴミの量: 1日に出るゴミの量を目安に、適切なサイズのゴミ箱を選びましょう。
  • 衛生面: ゴミ箱は清潔に保ち、定期的に消毒しましょう。
  • 分別: 燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミなど、ゴミの種類ごとに分別できるよう、複数のゴミ箱を用意することをおすすめします。

6. まとめ

サロンや美容室で生じたゴミ

サロンや美容室で生じたゴミは自治体によって処理方法が異なるため注意が必要です。

また、基本的には事業系一般廃棄物になるため、収集運搬業者や処理業者を委託する際に必要な産廃処理委託契約書を交わすことやマニフェストの交付を忘れずにおこなうようにしましょう。

ゴミ処理を適切にするためにも、この記事を参考にしてみてください。

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