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ESGとは?意味やSDGsとの違い、企業の取り組みについて簡単に解説

2024/02/15

ESGは、環境、社会、ガバナンスを考慮した投資や企業経営を指す概念を指します。この記事では、ESGの意味や企業の取り組み、重要性などについて解説します。

1. ESGとは何か?


ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を組み合わせた言葉で、これら3つの要素に配慮した投資や企業経営を指します。

2006年にアナン国連事務総長(当時)が責任投資原則(PRI)を発表し、その中で初めてESGという言葉が使われました。PRIにおいて、ESGは企業価値に影響を与える要素であるため、投資判断の際に考慮すべきである、とされています。

日本でも2015年に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がPRIに署名して以降、ESG投資への取り組みが進んでいます。

気候変動や人権問題など多くの課題を抱える国際社会において、企業はESGの3つの視点から企業経営や投資に取り組むべきという考え方が広く浸透しつつあります。

2. ESGの3つの要素


ESGの要素には様々なものが含まれますが、具体例として以下のようなものが挙げられます。

Environment(環境)

環境要素には、気候変動、汚染、資源枯渇などの環境リスクを軽減する取り組みが含まれます。

企業は、温室効果ガス排出量の削減、エネルギー効率の改善、廃棄物の削減といった方法でこれらの問題にアプローチできます。

Social(社会)

社会要素には、人権や従業員に対する取り組み、製品の安全性向上といった内容が含まれます。

安全な職場環境を確保し、企業を実効的に支えるための雇用や人材育成に尽力することは、企業の持続的成長にもつながります。

Governance(ガバナンス)

ガバナンス要素には、経営陣の報酬、取締役会における多様性、贈収賄防止対策などの取り組みが含まれます。

特に、女性取締役登用の促進や雇用機会均等は、国際社会の課題として関心が高まっています。

3. ESGとSDGsの違い


SDGsとESGには、どのような違いがあるのか具体的に解説します。

ESG

先にも述べたように、ESGは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの観点が企業の成長のために必要、という考え方を指します。

ESGは、企業の長期的な価値創造につながるとされ、投資家が投資先を選定するうえでも重要な指標の1つです。また、持続的成長を目指すための手段としても位置づけられます。

SDGs

SDGsは、「Sustainable Development Goals」を略したもので、国際社会の目標として2015年9月に開催された国連持続可能な開発サミットにて採択されました。日本語では「持続可能な開発目標」と呼びます。

2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲット(具体目標)が設定されています。現在、目標達成に向けて世界中でさまざまな活動が行われています。

ESGが企業や投資家を対象としているのに対して、SDGsは国や国際社会を対象としています。また、ESGは期限を持たないのに対して、SDGには達成期限が設定されています。

4. ESGに取り組むメリット


投資家からの評価、企業価値の向上

ESG投資には様々な手法がありますが、そのうちの1つに「ポジティブ・スクリーニング」があります。これは、ESGにおいて高く評価されている企業を選んで投資を行うことです。

企業がESGへ取り組むことで、ESG投資を積極的に行う投資家から資金調達がしやすくなります。

また、株主が議決権行使や提案を通じてESGの課題について企業に働きかけるといった手法もあります。

このように、ESGへの取り組みは企業価値に大きく影響し、持続的成長にもつながります。

経営リスクを低減する

社内の労働環境を整備し、人権に配慮した経営を行うことで、ハラスメント発生を抑制できます。

また、多様な働き方を認めることで、従業員の意欲を引き出すことができます。こうした取り組みにより、企業が提供するサービスや商品の質の向上にもつながります。

5. ESGの取り組み事例


近年、企業のESGへの対応は、投資家や顧客、従業員など、様々なステークホルダーから求められています。

ESGの具体的な取り組み事例としては、以下のようなものがあります。

Environment(環境)

  • 温室効果ガスの排出量削減:省エネルギー化、再生可能エネルギーの導入、CO2排出量削減目標の設定
  • 資源利用の効率化:資源のリサイクル、廃棄物削減、3R推進
  • 環境汚染の防止:環境規制の遵守、環境対策設備の導入

Social(社会)

  • 人権尊重:差別やハラスメントの防止、労働安全衛生の確保、ダイバーシティの推進
  • 地域社会への貢献:地域活動への参加、社会貢献活動への資金援助など

Governance(ガバナンス)

  • コーポレートガバナンスの強化:取締役会の機能強化、社外取締役の導入、内部統制の整備
  • 情報開示の徹底:ESGに関する情報開示の充実、サステナビリティレポートの発行
  • コンプライアンスの徹底:法令遵守体制の強化、不正会計防止策の導入

企業は、自社の事業内容や経営状況に合わせて、具体的なESG課題を設定し、導入を進めていく必要があります。これらの取り組みを行うことで、持続的な成長を実現し、消費者からの信頼獲得につながるでしょう。

6. よくある質問

Q. ESGの代表例は?

企業が取り組むESGの代表例としては、以下のようなものが挙げられます。

【トヨタ自動車】

ハイブリッド車や電気自動車の開発・販売を通じて、温室効果ガスの排出削減(カーボンニュートラル)に取り組んでいます。

ESGブランド調査では、2020年の第1回から4年連続で首位を獲得するなど、非常に高い評価を得ています。

【サントリーホールディングス】

サントリーは、「水と生きる」をスローガンに、水源保全や環境保護に関わる活動を積極的に行っています。

使い捨てプラスチックの再利用化に力を入れており、使用済みペットボトルを水平循環させる「ボトルtoボトル(BtoB)水平リサイクルプロジェクト」を推進しています。

【花王株式会社】

花王は、環境に配慮した包装容器の開発やユニバーサルデザインなどの取り組みを進めています。

また、ESGに対応するための体制づくりを強化しています。外部有識者からの助言を経営に反映させるなど、ESGを的確に実行するための組織を構築しています。

Q. ESG企業とはどういう意味ですか?

ESG企業は、環境、社会、ガバナンスの3つの側面に焦点を当て、持続可能なビジネスの実践や活動を行う企業を指します。

これらの企業は、環境に配慮した取り組みや従業員が働きやすい環境づくりなどを通して、企業の長期的な成長と価値の向上を目指しています。

7. まとめ

ESGは、企業の持続的な成長と社会貢献に必要不可欠な考え方です。環境問題や社会問題への対応は、企業価値の向上や経営リスクの低減につながります。

また、企業だけでなく、投資家や顧客、従業員など、様々なステークホルダーにとっても重要です。

また、消費行動もこうした取り組みに影響を与えます。私たち消費者が、企業が行う活動を評価することで、ESGへの取り組みを後押しすることにつながります。まずは、社会問題や環境に配慮した消費活動を行うことから始めてみましょう。

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